慢性副鼻腔炎(=いわゆる蓄膿症)
症状
- 頭が重く、集中力が低下する
- 鼻閉
- 後鼻漏が原因で慢性咳・のどのイガイガ感がある
- ニオイが分かりにくい(嗅覚障害)
- 鼻の中が臭い
原因
副鼻腔炎が数か月以上の長期間に及び慢性化した状態です。
治療
以前はいきなり手術をおこなっていた時代もありましたが、近代では治療にはマクロライドという抗生物質を用い少容量で長期間投与します(マクロライド長期療法)。この抗生物質は本来の抗菌作用以外に免疫調節作用・抗炎症作用があり、2〜3カ月間かけて治療いたします。この治療で7〜8割の患者さんが完治しますが、このような保存的治療を続けても改善しない方や鼻内に大きな鼻茸がある場合などは手術療法を行います。この手術的治療も以前は歯ぐきを切って副鼻腔を大きく開放するものがおこなわれていました。しかしながら技術が進歩した現代では鼻の中から内視鏡を用いた体に負担の少ない手術が主流です。その際も手術ができる病院や専門施設に紹介いたします。