クリニックブログ

顎下腺唾石

2017年6月10日

先日 「顎下腺唾石」の患者さんが受診されました。

主訴は、顎下部痛・舌裏の痛み
微熱があり、食事で腫れが悪化するので、水分・ゼリーしか食べていないとのことでした。
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舌の裏面を見てみると

唾石

唾石と思われる塊が2個触れました

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炎症が治まってから総合病院を受診していただくことになりました。

 

ここで「顎下腺唾石」について述べたいと思います。

原因
顎の下には顎下腺という唾液腺があり、唾液を排出する管が、舌の裏まで続いています。唾液の排出がスムースにいかないと、唾液成分が固まって石が管の中に出来るのがこの病気です。

症状
唾液が溜まることにより、顎下部に腫れ・痛みが出ます。特に食事の際にひどくなるのが特徴です。

治療
唾液で押し出されて石が自然に排出され、治ることもあります。自然に出なければ、手術的に摘出するしかありませんが、石のできる場所により手術の方法が異なります。
唾液を排出する管の出口付近であれば舌の裏に小切開を入れて摘出できます。
顎の下の深い場所に出来た石は全身麻酔下で頸部に切開を入れて顎下腺ごと摘出する必要があります。