クリニックブログ

インフルエンザ 家族内感染を防ぐには

2018年1月28日

インフルエンザが流行しています。インフルエンザの感染経路としては

①空気感染
②飛沫感染
③接触感染

上記の3つがありますが、これらの詳細については、ネットの各サイトで詳細に書かれているのでここでは省略させていただきます。

 

毎日診療をしていて、親御さんから以下のような質問をされることがあります。
「子供がインフルエンザになりました。他の家族にうつさないためにはどうしたらいいですか?」

 

家族内感染予防についての質問です。
これは重要と思われる点を挙げたいと思います。

 

診断された子供さんのマスク着用です。

当院1/5付けブログでも紹介しましたが、咳やくしゃみをする際にしぶきが2m程飛ぶと言われています。
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したがってこれを防ぐことは大変重要です。マスク無しの状態ですとウィルスが部屋中に拡散してしまい、部屋の換気・加湿をいくらしても意味がありません。無意識に鼻や口を触ってしまうことも防げます。

 

②診断された子供さんを他の家族となるべく接触させないこと(=隔離)です。

これについても上記と同様の理由です。行動範囲を限定することで、指先・手にウィルスが付着→ドアノブ、コップ、タオルを介して家族へうつる といったことも回避しやすくなります。

 

使った後のティッシュは封印
これが意外と盲点です。鼻をかんだ後のティッシュにはウィルスが沢山含まれています。これを隔離部屋の専用ゴミ箱へ捨ててきちんと処理することが重要です。

 

たしかに小さな子供さんですと上記①②を実行するのは現実的に不可能かもしれません。
しかしながら、毎日診療をしていくなかで
「1週間たったけれど、上の子・下の子にうつりませんでした」とコメントするお母さん方の話を聞くと、やはり①②を実践されていました

 

特に子供さんを看病するお母さん方は大変かと思いますが、上記を参考にしていただければ幸いです。