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ホッケの魚骨

先日のことですが、「ホッケの魚骨」の患者さんが受診されました。
ノドは、(右でも左でもなく)真ん中が痛むとのことでファイバーを使って観察してみました。

ホッケ1矢印部分に何か見えます。
近づいてみると
ホッケ2魚骨がありました。
どこかと言いますと、舌の付け根で「舌扁桃」という場所です。下のイラストの様に刺さっています。
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肉眼では見えない場所のため、今回は鼻から入れたファイバーで摘出します。
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使う器具はこれです↓
IMG_1099[1]ファイバーの先端からアームが出てきて、骨をつかむのです。
IMG_1085無事に取ることができました。
鼻からファイバーで大変だったと思いますが、頑張っていただきありがとうございました。

アジの魚骨

先日のことですが、「前日にアジを食べてからノドが痛む」とのことで3歳の子供さんが受診されました。

舌を下方へ圧排する器具を使って、口の中を診てみました。「オエッ」となり、しっかり見えないので鼻からファイバーでノドを観察してみました
12魚骨がありました↑

どこにあるかというと
4「扁桃下極」といい、扁桃の一番下の部分です。舌が、下方からせり上がってくるため見にくいところです。
肉眼で見えれば口から器具を入れて取れることが出来る為、もう一度口をあけてもらったのですが見えずに断念→総合病院へ行っていただくことになりました。
総合病院で、摘出アーム付きファイバーを鼻から挿入して取っていただきました。3.0cmの魚骨だったようです。

取れた後は痛みも無くなり、ご飯もしっかり摂れているとのことでした。

稲刈り

秋ですね。

クリニック周辺の田んぼの稲刈りが始まっています。
IMG_5134[1] IMG_5127

北側植栽の刈込みを行いました 

IMG_5031[1] before

 

IMG_5065[1]

after

 

これでしばらくは大丈夫でしょう

鼻にペンが

先日のことです。 2歳の子どもさんが、「鼻にペンが入った」「鼻さわると痛い」と主訴で受診されました。
さっそく鼻鏡を使用して鼻内を観察してみます
鼻を診る(ロゴあり)そこで見えてきたものは
鼻1何か紫色のものが
さらに近づいてみると
鼻2確かに何か入っています
きっちり入っており力が必要でしたが、何とか取り出せました
IMG_1039これは一体? 広げてみると
IMG_1042丸めた紫色の画用紙でした

それでは、「ペンは一体と思い

 

鼻に入れたペンを見せてもらいました。

IMG_1044

もしかして 鼻に入ってしまった画用紙を このペンで取ろうとしたのでしょうか

航空性中耳炎

先日 飛行機乗った際の「耳痛・難聴・耳閉感」を主訴に当院受診された患者さんがおられました。

2日前の行きの飛行機で右耳がおかしくなり、軽快したものの 翌日の帰り機内で右耳が再度悪化し、左耳も同様の症状が出たとのことでした。
耳を診てみると「航空性中耳炎」の状態でした↓
航空性中耳炎

ここで「航空性中耳炎」について述べたいと思います。

 

航空性中耳炎

Ear Cross-section

耳と鼻をつないでいる管を「耳管」といいます。通常は閉じていますが、嚥下やつばを飲む時だけ開いて圧の調整をおこなっています。飛行機の上昇・下降に伴い圧が変化しますが、風邪やアレルギーで鼻の粘膜が腫れると、圧調整がダメで耳の内部(中耳)に炎症や出血を起こすことがあります。これが「航空性中耳炎」です。

  • 症状:
    (飛行機の上昇・下降時の)耳の痛み、耳の詰まった感じ、難聴です。
  • 治療と予防:
    繰り返し起こすことが多いので、事前の予防が重要です。風邪をひいたり、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などがある人は予め治療をして「搭乗前に鼻を整えておく」ことが最も重要です。

    機内で症状が出だしたら、飴を舐めたり、唾を繰り返し飲んでみます。不変の場合は、鼻をつまんで唾を飲み込む 「トインビー法」をおこないます。着陸後も症状が続く場合は耳鼻科を受診しましょう。薬で治療しますが、重症の場合は鼓膜切開をおこなう事もあります。
    無題

 

着陸して翌日も耳症状が続く場合は耳鼻咽喉科を受診しましょう。

子供さんが、「鼻汁」を主訴に当院を受診された場合、鼻鏡という器具を使って鼻内を観察します。

鼻を診る(ロゴあり)

鼻の中を診ていると、いろんなことが分かる場合があります。

まずは正常な鼻の粘膜です↓
Image1 - コピー (2)

正常な鼻粘膜はやや赤みを帯びて見えます

 

次に「アレルギー性鼻炎」がある場合の鼻の粘膜です↓
egewg粘膜が蒼白で浮腫状になっています
くしゃみ連発・眼痒み 等があれば「アレルギー性鼻炎」の可能性大です。

 

また、成人女性の方で↓の様な方が時々おられます。
化粧1化粧2鼻粘膜に「白い粉様のもの」が付着しています。
皆さん これが何か分かりますでしょうか?

 

答えは、『お化粧のファンデーションです。
気付かないうちに鼻に吸い込んでいるのですね。

「耳の痛み」で受診される子供は多いのですが、今回は耳鼻科医が

・鼓膜のどこを診ているのか
・それで何が分かるのか
・中耳炎で長期通院する理由は何か

について簡単にお話をしたいと思います。

 

①まずは正常な鼓膜です。鼓膜の奥(=中耳)には貯留液は認められません。正常

 

②次に急性中耳炎の鼓膜です(中耳は膿で充満です)↓
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③最後に滲出性中耳炎の鼓膜です(中耳に、airと滲出性貯留液を認めます)↓
滲出

 

②で、膿性の中耳貯留液が長引くと↓
中耳炎経過 肉芽高度肉芽上記の様に鼓膜裏面に、肉芽 (「にくげ」→炎症により生じた結合組織のこと)が生じることがあります。
この様な場合は、肉芽がきれいになるのに時間がかかるのです。

本日はクリニック定期清掃の日でした。
IMG_4802[1]朝一番からテキパキと清掃していただき
床はピカピカになりました。
IMG_4811IMG_4822さすがですね。業者さんのプロ意識」を感じました。
業者さんいわく、夕方にもう一軒仕事が入っているとのこと。

皆さん頑張っていますね💪
私も頑張ります。

9/20PM診察終了後に名古屋市内で行われた「東海喘息研究会」に参加してきました。

演者は、帝京大学内科学講座 呼吸器・アレルギー学教授 山口 正雄先生
演題は、「気管支喘息および背景にあるⅠ型アレルギーへの最新アプローチ」

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アレルギーにおける 「脱感作」と「減感作(アレルゲン免疫療法)」の違い・作用機序・実例について聴講してきました。
最新の研究内容のものが大半でした。研究会で得た知識を、明日からの診察に役立てたいと思います。

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