これは、嗄声(「させい」と呼びます。声枯れのことです) を主訴に受診された保育士さんの声帯です。
矢印部分が突出しています。
もう少し拡大してみると↓

さらに拡大↓

(軟らかい)声帯ポリープというより、(硬い)声帯結節の状態です。
声の出し過ぎなどによる、「声帯」同士の過度の擦れ が原因と言われています。仕事上 大声を出す📢必要がある幼稚園や小学校の先生
、保育士、そしてカラオケ
などの趣味を持っている方に多いと言われています。
保育士さんは大変ですね。これから夏休み🏊に入るのでしっかり休んで下さい。
皆さん 鼓膜についた傷が移動するのをご存じでしょうか?
誤って鼓膜を傷つけてしまった子供さんの例です。
受傷当日

受傷3日目

受傷15日目
正確には鼓膜上皮の移動なのですが、人間の鼓膜ってすごいですね
さすが 子供さんは傷の治りが早い
耳あかは専門用語では、耳垢栓塞(じこうせんそく) と言います。
当院HP 耳あか のところでも紹介しましたが、成人で乾いたタイプの耳垢の場合、耳垢は自然に排出されるようになっているので、耳掃除はほとんどしない or 1か月に1~2回で十分です。
しかしながら、耳垢が原因で耳の詰まり感が出ることがあります。
↑は自然排出される前の通常耳垢です。矢印部分にスキマがあります。
お風呂で水が入る、綿棒で押し込む 等でスキマが無くなると↓
スキマが消失したために、「耳の詰まり感」が出現します。
この様な写真を見ると、「普通の人でもこんなに耳垢が溜まっているの❓」「自然排出で本当に大丈夫❓」と思われるかもしれませんが、耳垢の性状・溜まり易さには個人差があります。自然排出され易いかどうかも含めて、一度 耳鼻咽喉科で相談されてはいかがでしょうか。
クリニック北側植栽の刈込みをおこないました。
この時期はすごい勢いで伸びています。いっそのこと 伸びきってから刈込みと思いましたが、床屋の散髪と同じで定期的におこなっています。
刈込み前
刈込み後
写真で撮り比べてみると違いが良く分かります。
耳など直接的な原因ではなく他の疾患によってもたらされる耳の痛みを「関連性耳痛」と呼びます。
例えば以下の写真は「左耳の痛み」を主訴に受診された患者さんです。
耳はクリアーで異常ありませんでした。 顎関節症が原因? あるいは血流障害・急激な気圧差が原因で耳の痛みが引き起こされるケースもあり難しい
と思ってノドを診てみると
のどちんこ左側に 大きな口内炎 がありました。
患者さんに、「ノドの痛みがありますか?」と尋ねると 「言われてみるとノドも痛いが、何しろ耳が痛い」との返事でした。
関連痛と言えば、狭心症で心窩部の痛みを左上腕の痛みとして感じるのは有名です。
今回はノドの見やすい場所でしたが、『耳の痛み→舌付け根に口内炎だった』という患者さんも過去におられました。
「うーん 難しい」ですね。
クリニック南側植栽の草むしりを行いました。
今日はまず これだけ取りました。

またすぐ生えてくるかと思うと
・・
先日 午後の診察を終えて帰ろうとした時のこと
クリニック正面の自動ドアの所を見ると『何か
』がいました。

その何かとは
アルミサッシと同じ色にカモフラージュした『カエル🐸』さんです(爬虫類が苦手な人ごめんなさい)
「ドアの隙間から中を覗いています
」「どこか具合悪く診てほしいのでしょうか❓」
「すいません。スタッフ全員帰ってしまいました。明日もう一度受診でお願いします🙏」
子供さんが夜間に突然耳を激しく痛がって泣いて困った経験はありませんか?
起こる時間帯は決まって夜中なのです。「中耳炎かも?」とあわてて病院を探し救急病院
を受診という方は多いと思われます。

↑は鼓膜表面に水泡が出来ている状態で、非常に激しい痛み
を伴いますが
ここでアドバイス
以前に病院でもらった解熱剤の座薬が冷蔵庫に残っていませんか?
それを使っていただき、夜が明けてから耳鼻科受診で良いのです
。
「解熱剤の座薬」と「中耳炎の痛み止め内服薬」→成分は同じ
なので心配ありません。
皆さん是非覚えておいて下さいね。