点鼻のインフルエンザワクチン(フルミスト)
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鼻スプレータイプのインフルエンザワクチン「フルミスト®」 当院でも採用予定です。
アメリカでは2003年から、他の多くの国でも広く使用されてきており、効果と安全性が確立されています。
注射ではなく、鼻からスプレーして投与するため、小さなお子様や注射が苦手な方におすすめです。
フルミストは、インフルエンザウイルスを弱めた生ワクチンです。インフルエンザウイルスが体に入ってくることの多い鼻の粘膜に免疫を誘導する生ワクチンですので、インフルエンザに対する高い感染防御効果が期待されます。
接種対象は、2歳から18歳以下(19歳未満)の方です。注射薬のインフルエンザワクチンと異なり、お子さんも1回で接種が終了します。
メリットとして、痛みが無い事、年齢によらず1回で良い事、鼻にスプレーするだけなので簡単に接種が完了することなどがあります。
デメリットとして、注射薬に比べて値段が高い事、接種後に鼻水・くしゃみなどの風邪症状が数日間みられることなどがあります。
また、ゼラチンアレルギー、卵アレルギー、重症で不安定な気管支喘息の方は接種時に注意が必要です。
その他避けた方が望ましい方として、周囲に免疫不全患者がいる場合、授乳婦、抗インフルエンザ薬内服数日以内の方
避けるべき患者として、免疫不全患者、妊婦、ミトコンドリア脳筋症患者、ゼラチンアナフィラキシーの方がおられます。
● 注射薬のインフルエンザワクチンと点鼻のインフルエンザワクチン(フルミスト)の違い
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インフルエンザワクチン注射薬 |
フルミスト |
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接種方法 |
皮下注射 |
点鼻 |
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ワクチンの種類 |
不活化ワクチン |
生ワクチン(病原性の弱い、生きたウイルス) |
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効果 |
接種後2週間後から5ヵ月 |
接種後2週間後から半年~1年 (1シーズン)目安 |
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メリット |
値段が安い |
痛くない 子供も一回で良い |
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デメリット |
痛い 12歳以下は2回接種が必要 |
値段が高い |
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副反応 |
腫れ、発熱など |
風邪症状(鼻水くしゃみ)、微熱など |
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適応年齢 |
6ヵ月以降 |
2才~19歳未満 |
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接種回数 |
6か月から12歳以下は2回 13歳以上は1回 |
1回 |
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値段(税込) |
¥2,700(1回/大人&子供同額) |
¥7,800 |
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妊婦 |
接種できる |
できない(接種後2ヶ月は避妊が望ましい) |
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喘息の方 |
接種できる |
重症で不安定な方は医師の判断による |
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免疫不全や特定の慢性疾患をお持ちや周囲にいる方 |
接種できる |
接種出来ない場合がある |
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接種後の鼻咽頭部からのインフルエンザウイルスの検出 |
検出されない |
接種後7日ぐらいまで、検出される |
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他のワクチンと同時接種 |
可能 |
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卵アレルギー |
ほとんどの方は接種可 |
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ゼラチンアレルギー |
関連なし |
医師判断に
よる (接種可 |
予約開始時期に関しましては このブログにて発表させていただきます。