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先日のことですが、「鼻に発泡スチロールが入った」との主訴で夕方に1歳の子供さんが受診されました。

今朝、床にバラバラになった発泡スチロールの存在に母親が気付き、その後から鼻を触る様なしぐさが続いていたようです。入浴後に鼻の中に「白い物体」が見えた為、当院受診されました。

 

早速 鼻の中を観察してみると↓
スチロール白い物体」がありました

器具を使用して摘出を試みるのですが、発泡スチロールの為、滑って上手くいきません。「白い物体」がさらに奥に入ってしまうと、咽頭側へ落下し気管内異物となる可能性もあります。
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違う器具を使って、何とか摘出することが出来ました
摘出した物はこれです↓
IMG_1470意外と大きい発泡スチロールでした。

無事に摘出することが出来て安心しました。  

2/24(土)診察終了後に名古屋市内で開催された講演会に参加してきました。

IMG_7082[1]IMG_7083[1]演題は、「小児感染症 -その特徴と対策- 」
演者は、名古屋市市立西部医療センター センター長 鈴木 悟先生

 

内容は、小児で多い感染症
 ・インフルエンザ
 ・RSウィルス感染症
 ・マイコプラズマ肺炎 が中心でした。

また 今 話題の『隠れインフルエンザ』についての話もありました。

『隠れインフルエンザ』は、やはり確実に診断し治療することが必要。
理由は、罹患している本人は熱なく元気であっても感染力を有している為、無意識のうちに周囲へインフルエンザウィルスを拡散させてしまうため。

 

何事においても、確実に診断し治療することが必要と思いました。

耳に・・・が

「右耳痛」で受診された子供さんがおられました。
右耳内を見てみると↓
耳に紙耳に何か白いものが

でしょうか

摘出してみると↓
IMG_1452[1]やはり のようです

広げてみると↓
IMG_1458[1]意外と大きい

 

「なぜ耳に紙が入っているのだろう」と思って子供さんに聞いてみました。
Dr:「自分で入れたの?」 → ニコニコ😊としながら帰って行かれました。

鼻に・・・が

「前日からの鼻汁」を主訴に受診された子供さんがおられました。

鼻内を診察してみると↓
うどん鼻汁と一緒に、何か人工物が見えます。

ファイバーで見ながら
Dr:「これは何でしょうかねー」「鼻に何か入れましたか?」と尋ねてみると
母:「先程うどんを食べました」
Dr:「うどん?」「そうか、うどんか」  → 早速ピンセットで取り出してみると↓
IMG_1447[1]うどん でした

 

ドロドロになっていないことを考えると、先程入ったとものと考えられます。

乳幼児のお子さんがおられる親御さんは気を付けましょう。 

2/15(木)は名古屋市内で行われた「アレルギー性鼻炎対策セミナー」に参加してきました。

演題は「アレルギー性鼻炎治療の実際~抗アレルギー薬の使い方とそのコツ~」
講師は、日本医科大学 多摩永山病院 耳鼻咽喉科 病院教授 後藤 穣 先生です。
IMG_1053IMG_1058内容は以下のようでした。

・アレルギー性鼻炎があると、倦怠感が生じ鼻閉のため夜間不眠になる→労働性・生産性が大きく低下し、うつ病を発症した時よりも低下は著明
・古いタイプの抗アレルギー薬は眠気が生じ、やはり労働性・生産性がかなり低下してしまう
・授乳中の方にも使える抗アレルギー薬があるので耳鼻科医に相談がベター(妊婦さんは点鼻のみ使用可能)
・スギ花粉飛散開始の条件:気温が上昇し一旦冷え込むとスギのつぼみ弾けて花粉飛散開始となる→東海地方のスギ花粉飛散開始は2/20頃

 

スギ花粉症の皆さん。まだ間に合います。スギ花粉症でクリニックが混雑する前に薬を取りに来て下さい。
本格飛散開始より治療を開始すること(=初期治療 といいます)により花粉症の症状が緩和されます。

先日のことですが、外傷による鼓膜穿孔の患者さんが受診されました。
柔道で抑え込まれた際に「右耳閉感」が出現し当院を受診されました。

鼓膜を診てみると
小さな穿孔(=穴)を認めました↓

穿孔

 

 

その1週間後の所見です↓
穿孔閉鎖穿孔部分に痂皮(=かさぶた)が付着していますが、穿孔は閉鎖し気になっていた耳閉感も消失していました。

 

ここで「外傷性鼓膜穿孔」について述べたいと思います。

 

 

外傷性鼓膜穿孔

 

【原因】耳掻き・綿棒によるもの直達性のものが一番多く、次に平手打ち・殴打・スポーツによる介達性のものが続きます。
【症状】激しい耳痛、耳出血、難聴、耳閉感、耳鳴 など
【治療】鼓膜は再生能力が高い組織で、小さな穴であれば1週間~1ヵ月程度で自然に塞がります。耳を乾燥状態に保つこと・耳の中を清潔にすることが大切です。プールを避け、お風呂では耳に水を入れないように注意します。3ヵ月以上経っても閉鎖しないであれば手術をおこないます。

まとめ 外傷性鼓膜穿孔には、様々な原因と穿孔の程度があります。適切な治療、乾燥・清潔を保つことで治癒する症例が多いため、それほど心配する必要はありません。ただし、外傷性鼓膜穿孔が疑われる場合は、できるだけ早期に耳鼻咽喉科専門医を受診し、適切な処置と治療を受けることをお勧めします。

相変わらず寒い日が続いています。

エアコンもフル稼働です。エアコンフィルターが汚れてきたのでスタッフさんに掃除をしていただきました。

IMG_1413[1]スタッフさん どうもありがとうございました 🙏

鼻にビーズ

先日のことですが、「鼻にビーズが入った」とのことで子供さんが受診されました。

鼻の中を観察する器具はこれです↓
IMG_1410[1]鼻鏡と言います。
このようにして使います↓

鼻を診る(ロゴあり)

「Drが器具を強く握る→器具先端部分が広がる→鼻の中も広がる」
という仕組みになっています。

早速の観察してみると
ビーズがありました↓
ビーズ

 

ビーズを摘出するには
摘出する器具を入れるためのスキマが必要です。

通常ならピンセット↓
31L6EdcyrNL__SY355_ダメなら フックの付いた器具↓
000000000171_1_thumbを使います。

 

いざ取ろうとしましたが、鼻にチカラが入っているせいか ピンセットを入れるスキマがありません。「うーんどうしようかと」考えているうちに

・鼻汁でビーズがすべりやすくなり
・鼻のチカラが抜けてきました

そして ビーズが自然と鼻鏡の中に滑り込んできました↓

IMG_1405[1]

おお なんとラッキー

イメージ図↓

IMG_1402[1]追加の器具を使うことなく、そのまま摘出しました。

ほとんど泣くことなく摘出完了しました👏

IMG_1390

お利口さんにしていただきありがとうございました🙏

J〇バンクさんからこんなものをいただきました。
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当院は「りす🐿」がトレードマークなので「おっ、いいじゃん」と思いましたが
実はこれ 「りす」の形をした文房具なのですが、何か分かりますか?
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最初 外れた時は「ゲゲッ」と思いましたが、こんな風に外れます↓
IMG_6402[1]

 

 

 

 

IMG_6398[1]

 

 

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インフルエンザウィルスの検出を「より早く、より的確に」との思いから、高感度検査装置、『富士ドライケムIMMUNO AG1(富士フイルム社)』を2台導入しました。

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TVCMでやっているあの装置です。

写真技術の応用によりウィルスの検出感度を向上させ、ウィルスが少ない発症初期の段階でも検出が可能です。

インフルエンザウイルスは、ウイルスの増殖スピードが極めて速く24時間で1個のウイルスが100万個に急増すると言われています。
このウイルス増殖は発症後おおむね48時間以内に終息するため、ウイルス増殖を抑える抗インフルエンザ薬は48時間以内に内服することが重要です。

 

これまでは使用してきたインフルエンザ検査キットは、発症6時間以降で判定可能であり十分活躍をしてきたのですが、今年は状況が違います。インフルエンザの患者さんが多数で、しかも熱が出てすぐ受診というパターンが多いのです。そこで富士フィルムの技術の出番です。

 

インフルエンザの高感度検出技術とは? 

これまでの検査方法では、時間がたってウイルスの数が増えるまでインフルエンザと診断できませんでした。そこで、ウイルスの判定の目印「金コロイド」を、「」によって約100倍大きくする新技術により、ウイルスが微量でもインフルエンザを発見しやすくしました。

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例えば、「 お子様のインフルエンザ診察の場合」 

 

before診察1日目(感染初期)


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診察1日目(感染初期)

 

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早期判定が可能であれば、「当日検査陰性で翌日再受診」という煩わしさから解消されるのに加え「より早く、症状が軽いうちの治療」が可能となります。その結果回復が早くなり、重症化の予防に役立ちます。また周囲への感染拡大を防ぐという観点でも有効です。

(専用試薬の供給不足により、機器が使えない場合もございます。ご承知おき下さい)

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