3/11 名古屋市内で行われた講演会に参加してきました。
演題名は『耳鼻咽喉科領域の慢性咳嗽について』
演者は、藤田保健衛生大学医学部 耳鼻咽喉科教授 内藤健晴 先生です

講演内容は以下のようでした。
8週間以上続く咳を「慢性咳嗽」と呼ぶ。
慢性咳嗽の原因について、(気管支・肺が原因のものを除けば)副鼻腔炎から生じる後鼻漏(こうびろう)※ が原因となっているものが非常に多い。

その場合は、乾いた咳ではなく、湿った咳となる。
副鼻腔炎はレントゲン撮影で容易に診断できるが、患者さんは「鼻が悪い」という自覚が無い場合がほとんどである。
咳が長引く場合は、一度 耳鼻咽喉科で副鼻腔炎をチェックしてみてはいかがでしょうか。
※後鼻漏(こうびろう):鼻から喉にかけて鼻水が落ち続ける症状のこと
3/8当院で今シーズン初めてB型インフルエンザが出ました。

市内の小学校、幼稚園・保育園でごく小規模で発生しているようです。
昨シーズンは5月中旬までB型の患者さんが続きました。
今シーズンはいつまで続くのでしょうか。
新しく入ったスタッフに聴力検査のトレーニングを行いました。
昼の休憩時間に、聴力検査の機械業者さんに来ていただき、2時間かけてしっかり教えてもらいました。

既存のスタッフから教えていただくのも良いですが、伝達ゲームのように、徐々に技術・教え方が変わってしまう可能性があります。基本に忠実がベストです。
3/5 愛知医大での講演会に参加してきました。

演題は『耳鼻咽喉科におけるアンチエイジング』

アンチエイジングとは、日本語で言うと「抗老化」「抗加齢」

「サザエさん」一家の波平さんは54歳(意外に若い)、写真の「郷ひろみ」さんが56歳(2012年当時)
このような違いがなぜ生じるかを科学的に研究していくのが「アンチエイジング医学」
『カロリー制限で老化が予防出来る』
・腹7分目のカロリー制限食は健康長寿の切り札である
・過食は活性酸素を増やし、体をサビつかせて老化を早める
というものでした。
具体的事例として
ウィスコンシン大学の研究グループは、アカゲザルという猿を約10歳になった時点から『摂取カロリーを70%に制限するグループ』と『通常通り摂食させるグループ』の2群に分けて観察。その結果カロリー制限をした猿では、糖尿病、癌、心血管病などの加齢疾患の発症率を低くし長寿をもたらすことが判明した。見た目においても、カロリー制限した猿は毛がふさふさで、背筋が伸びていて、通常摂食の猿に比較して明らかに若々しく見えます

サルでもこれだけ差が出るわけです
明日からカロリー制限しましょう
3/4に名古屋市八事にあるホテルでの講演会に参加してきました。
八事は豊かな自然と多くの学校が集まる文教地区として有名で、名古屋市中心部とは雰囲気が違います。

今回は八事駅直結のこの白いホテル

講師は京都府立医大耳鼻咽喉科教授 平野滋 先生です。
演題は『声帯の手術と声帯のメンテナンス・再生医療』

声帯のメンテナンスに必要なもの
・やはり加湿 1日1.5Lの水分摂取(お茶・カフェインは脱水招くのでダメ)
・「アスタキサンチン」が有効
アスタキサンチンとは自然界に広く分布している天然の赤い色素で、サケやエビ、カニなどに多く含まれるカロテノイドの一種でビタミンCの約6000倍ともいわれる抗酸化力があるそうです。声を酷使しているプロの方でも、摂取することで有意なデータ差が出たとの話でした。アスタキサンチンはサプリとしても多数売られているようです。

講演会に参加する度に思うことですが、その道のプロフェッショナルの先生はやはり奥が深い
今回も非常に勉強になりました。
毎日診察をしていて、こういう時にスマホが使えると思うことが2つあります。
①他院でのアレルギー採血データの活用

花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、喘息 等の患者さんにおこなう採血です。
採血結果を紙媒体でもらうと思うのですが、これをスマホで撮影・保存しておくと、他のクリニックに受診する際に役立ちます。
②子供のイビキ・無呼吸

子供は、イビキをかかずにスヤスヤ寝息を立てているのが自然な姿なのですが、慢性的に大きなイビキをかいているようなら、それは即、なんらかの異常を示すシグナルと言えます。保護者の方は、子供がぐっすり眠れていない状態を、Drへ上手く説明できない場合も多いかと思われます。これをスマホ動画で撮影するのです。
「この患者さんの病気は何だろう?」「もう少し詳細な情報があれば」との思いで今回の内容を書かせていただきました。
当院受診される際は、上記データがあればご持参下さい。
耳鼻咽喉科では、お子さんの診察・処置は原則 保護者の方に以下の様に抱っこをして
いだきます。

・妊娠中の方
・抱っこに自身の不安のある方 向けの『抱っこカード』を作成しました。
このカードを診察時にスタッフへ渡して下さい。スタッフがかわりにお子様を抱っこいたします。

『抱っこカード』は受付、中待合に置いてあります。
是非ご活用下さい。
週末に京都へ行ってきました。
京都と言えば 寺

高台寺庭園

北野天満宮

北野天満宮 『梅苑』

京都はどこへ行っても人、人 で参詣に15分も並びました。
しかし町並みは素晴らしいです。
マクドナルドもシックです。

ガイドさんの話では京都の古い町並み、 美しい景観を保全するために条例で規制されているようです。
規制とは関係ないかもしれませんが、お店をよく見てみると

何と 電気メーターボックス、エアコン配管 までこんな色になってました。
名古屋から新幹線で35分と、とっても近く、是非また行きたいですね。
2/23メルパルク名古屋での講演会に参加してきました。

演題は「花粉症治療を考える ~最新の知見を踏まえて~」
演者は 千葉大学耳鼻咽喉科 教授 岡本美孝先生
花粉症治療で日本で最も著名なDrの一人です。

花粉症の強い症状が出る前から治療をはじめることを「初期療法」と言います。
スギ花粉症の治療開始時期について
・飛散始まってしまう(=鼻症状完全に出てしまう)と手遅れ
・鼻がおかしいと思ったらすぐに花粉症の薬を飲み始めるべき
→しかしながら すぐ病院に受診できる人は少ない
→本格飛散開始前から内服開始するのがベター との結論でした。
まだギリギリ間に合います。
スギ花粉症の人は今すぐ治療を開始しましょう。
エアコンフィルターの掃除をしました。

床ワックスの際にも業者さんにお願いしているのですが、クリニックが土足のせいかとても追いつかず定期的に外して清掃しています。
