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自分の声が耳に響く

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診療について

耳管開放症-11

このような症状を経験されたことはありませんか?

 

1年前から「自分の声が耳に響く」「耳がこもって聞こえる」とのことで当院受診された患者さんがおられました。

 

耳を診てみると↓

鼓膜が呼吸に合わせて動いていました。医学的には、「鼓膜の呼吸性動揺」です。

 

耳管機能検査でチェックすると

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新規 Microsoft PowerPoint プレゼンテーション-1-11

波形が下がってこないデータでした。

 

病名は耳管開放症です。

【図解】耳の構造(ロゴあり)

耳と鼻をつないでいる管を耳管といいます。通常は閉じており、嚥下時やつばを飲む時だけ一瞬開きます。これが開きっぱなしになる病気です。

原因は急激な体重減少、脱水、ストレス、顎関節症、妊娠・ピルの使用などで、近年 逆流性食道炎慢性上咽頭炎が原因であることが 分かってきました。

 

内服薬で改善がみられないため、鼓膜のテープ治療をおこなうことに。

3Mテープ

テープ治療で症状は改善しました。

 

自分の声が耳に響く」「耳がこもって聞こえる」症状のある方は、耳鼻咽喉科の受診をおススメいたします。

 

 

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