
岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」 院長の井上です。
タイトルの「鼻血がよく出る病気」ですが、子供さんや中学生くらいだと「アレルギー性鼻炎」が多いです。
出血しやすい理由は
- アレルギー性鼻炎だと粘膜が弱くなり、ちょっとした刺激で出血しやすい状態となっています。
- 鼻汁が出て鼻をかむ、鼻が痒くて擦るため、出血しやすくなります。
です。
鼻の中を観察すると、状態が良く分かります↓

青丸部分がアレルギーのため蒼白な粘膜となっております。また、赤丸部分が鼻中隔キーゼルバッハ部位と呼ばれる出血の好発部位です。
アレルギー反応を抑える薬で出血頻度は減ります。
それでも 頻回・大量の場合は粘膜を電気凝固する場合もございます。
時期としては
- 24時間 エアコン使う 7月、8月
- 秋 → 夏にダニが増えて、そのダニのフン・死骸に反応する秋
に出血する人が多いです。
鼻血で困っている子供・学生さんは、耳鼻咽喉科の受診をおススメいたします 
【お知らせ】
耳管機能検査機器を導入しました。「耳の詰まり感」「自分の声が耳に響く」症状のある方に有用です。詳細はこちら。
注射インフルワクチン 予約受付中です。詳細はこちら。
経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)予約受付中です。薬の詳細はこちら。 予約に関しては こちら。岩倉市の助成金はこちら。


このような症状の方はおられませんか?
それは耳管開放症かもしれません。
耳管は鼻と耳をつないでいる管です。これが開いたり閉じたりしているわけですが、この機能が悪くなる病気が耳管機能障害です。

耳管機能障害の代表が、耳管開放症と呼ばれている疾患になります。
鼓膜の状態を観察すると、呼吸に合わせて鼓膜が動くのが観察されます。
当院では耳管機能検査の機器を用い、耳管開放症の診断をおこなっております。

また耳管開放症の治療として、鼓膜テープでの治療をおこなっております。

「自分の声がこもって聞こえる」「自分の声が耳に響いて聞こえる」など 耳の詰まり感のある方は、耳鼻咽喉科の受診をおススメいたします 

2日前から「高熱・喉の痛み・体だるい・リンパ節の腫れ」があるとのことで当院受診された中学生の患者さんがおられました。
39℃が続いており、体えらくてずっと寝ているとのこと。
喉をチェックすると↓

扁桃に膿(医学的には白苔)がしっかり付着していました。
ファイバーでもチェックすると↓

やはり 扁桃に膿が認められました。
コロナとインフルをチェックするも陰性でした。
首のリンパ節が腫れており、採血でチェックすると、肝臓の数値が上昇しており、異型リンパ(ウイルス感染などの免疫刺激に反応し形態変化したリンパ球のこと)も高値でした。
病名はEBウィルスによる伝染性単核球症です。
- 原因となるEBウィルスはありふれたウィルスで、ほとんどのヒトは一生のうち一度感染します。
- 10代から20代の若い方に多いです。
- 治療として、特効薬は無く、自然に治るのを待つのみです。
- 稀ですが、安静目的で入院することもあります。
高熱・喉の痛みがひどい方は、耳鼻咽喉科の受診をおススメいたします 
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岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」 院長の井上です。
「1週間前から鼻出血を繰り返す」とのことで当院受診された小学生の方がおられました。

鼻👃の中を診てみます↓


出血点がありました。
どこかと言いますと↓

赤丸部分です。
キーゼルバッハ部位で、血管が露出して破綻しやすくなっています。
「キーゼルバッハ部位」とは、鼻の入り口付近から1〜2㎝にあり、毛細血管が集中し粘膜も薄いため、出血しやすい場所です。

頻回で困るとのことで、本人・母親と相談し、電気凝固することになりました。
麻酔後に電気凝固をおこないます。電気凝固後は↓

カサブタが付着し出血しにくい状態です。
鼻出血が頻回で困っておられる子供さんは多いです。
当院では積極的に電気凝固をおこなっております(動いて処置出来ない場合もございます) 。
鼻出血で困っておられる子供さんは耳鼻咽喉科の受診をおススメいたします 
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岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」 院長の井上です。
当院では慢性上咽頭炎に対してBスポット治療を積極的におこなっております。
![IMG_9914[1]](https://www.inoue-ent-cl.jp/webcms/wp-content/uploads/2022/11/IMG_99141-e1667716338282.jpg)
実際 薬液の付いた綿棒で上咽頭を擦ると、上咽頭粘膜から「酒かす様の物質」が出ることがあります。
とある患者さんの症例です。 綿棒で擦る前の上咽頭粘膜です↓

少し膿が付着しています。
擦っていくと↓

「酒かす様物質」が少し出てきます。
さらに擦っていくと↓


かなり出てきました。
「粘膜内にある膿・老廃物」といった感じの物質です。
こういった感じの患者さんは、Bスポット治療を繰り返すことで酒かす様物質が減っていくことが多いです。
当院では慢性上咽頭炎の患者さんには、ファイバー
でお見せしながら、Bスポット治療をおこなっております。
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岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」 院長の井上です。
先日のことです。 「耳掻きしていたら子供がぶつかってきた」とのことで当院受診された患者さんがおられました。

聞こえが悪く 鼓膜の穴が開いたかもとのことで、耳
をチェックしてみます↓


鼓膜穿孔(赤丸部分)と 外耳道ビラン(赤矢印部分) を認めました。
病名は「外傷性鼓膜穿孔」です。
1週間後の所見です↓

カサブタが少しあるものの 閉鎖しておりました。
さらにその1週間後の所見です。

カサブタも消えて 完全にキレイになっていました 
耳掃除中は注意が必要ですね。
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「自分の声が頭の中で響く」「自分の声が耳に響く」
このような 症状を経験した方はおられませんか?
その耳の症状は、もしかすると 耳管開放症 が原因かもしれません。
耳管開放症とは 耳と喉をつなぐ耳管が、通常は閉じているのに対し、開いたままになる病気です。

管開放症の患者さんの鼓膜を内視鏡で診るとこんな感じです。
耳管開放症について、詳細はこちら。
岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」 院長の井上です。
9/29(月) NHKおはよう日本 で「寒暖差アレルギー」について放送されていました。


内容は以下のようでした。
- 寒暖差アレルギー →(医学的には)血管運動性鼻炎と呼ばれている
- 主な症状は「くしゃみ」「鼻水」
- (はっきりした原因不明だが)自律神経の乱れによって引き起こされる
- 鼻から入った冷気が粘膜を乾燥させ冷えることによる刺激で起こる
- 気温差が7℃以上になるとおきやすい(1日or日ごとの差)
- 対策:下半身を温めることがポイント。半ズボンではなく長ズボンはく。腰まである丈の長い上服を着る。(自律神経整えるため)起床時に室内を歩く・ストレッチ・足踏み、バランス良い食事で腸の調子を整える
- 11月に入っても、気温差が大きい日が続くことが予想される

症状が続く場合は、クリニックの受診をおススメいたします 
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岩倉市の「いのうえ耳鼻咽喉科」 院長の井上です。
先日のことです。
「2日前にウナギを食べてからノドの痛み・違和感がある」とのことで当院受診された患者さんがおられました。
まずは口👄の中を診てみます。

見える範囲には無さそうです。
続いてファイバーでノドの奥をチェックします。


舌の付け根・喉頭は複雑な構造をしており、唾も混在して観察は容易ではありません。
ファイバーの光によるハレーション
もあり、何度もチェックが必要です↓

舌の付け根をチェックするには、舌を突き出してもらう必要があります。


ありました
どれかと言いますと↓

赤丸部分 です。
舌根部 と呼ばれる 舌の付け根部分で、イメージとしてこんな感じです↓

今回のポイントをまとめてみました。
ウナギ魚骨は小さく、見つけるのが難しい
舌の付け根 など舌を突き出す動作をしないと見えない部分もあり入念なチェックが必要
魚骨は難しいですね。
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「風邪・花粉症で鼻詰まりあり、市販の点鼻薬を使っていたが最近 点鼻薬が効かなくなってきた」といった方へ
その実態は 「薬剤性鼻炎」かもしれません。
薬剤性鼻炎とは、血管収縮薬を含む市販の鼻炎用スプレーを長期間にわたり日常的に使用することで引き起こされる鼻の病気です。
「夜間、日中も鼻が詰まって集中出来ない」「1日15回~20回以上使っている」という方もおられます。

通常の鼻粘膜と違い、薬剤性鼻炎の方の鼻粘膜は赤く肥厚しています。
「薬剤生鼻炎の治療原則はなんと言っても市販の点鼻薬を中止すること」です。
夜間鼻が詰まって苦しい、いきなり中止は出来ない という方もおられます。その場合は、医師と相談し違う薬を出したり、アドバイスをさせていただきます。
「市販の点鼻薬が効かなくなってきた」方は、耳鼻咽喉科の受診をおススメいたします。