子どもの睡眠呼吸障害、いびきをおこす代表的な疾患としてアデノイド増殖症・口蓋扁桃肥大があります。
【症状】
いびきは、アデノイド増殖症や口蓋扁桃肥大によって空気の通り道が狭くなり、呼吸に伴って発生する雑音です。起きている時は鼻が詰まっていても口で呼吸がすることが出来ますが、子どもは睡眠中、無意識に鼻で呼吸しようとするためにいびき・無呼吸が起こってしまいます。アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎 など鼻呼吸の障害で鼻詰まりのある子供にもいびきが生じます。



その他の特徴としては、鼻閉、口呼吸、食事時間の延長、起床時の目覚めの悪さ、睡眠中の陥没呼吸(胸の真ん中がへっこむ)、寝返り頻回でぐっすり眠れていない 等の症状がみられます。また、それらが長引いた場合は、多動、注意欠陥障害、学習障害、アデノイド顔貌、成長ホルモン低下(低身長)の原因となることが知られています。
睡眠中の呼吸障害に関して、呼吸が一定時間止まっていれば「睡眠時無呼吸」と断定出来るのですが、実際には寝ていて「カッ、カッ」といった症状で受診される子供さんが多いです。この場合、スマホ動画を撮影・持参していただければ良いかと思います。また、季節変動もあり、温かい季節は調子良く・冬に風邪で悪化するといった傾向があります。
【検査】としては、まずは口腔内を観察し口蓋扁桃肥大の有無をチェックします。アデノイド増殖症の有無は、レントゲンもしくはファイバーを使用します。

鼻内を観察すれば、アレルギー性鼻炎の有無を予想することも出来ます。また、必要に応じ副鼻腔炎の有無をレントゲンでチェックします。
【治療】としては、アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎であれば薬物治療のみでOKですが、アデノイド増殖症・両口蓋扁桃肥大がひどい場合は、全身麻酔での手術が必要となります。
実際には上記の様な分かりやすい症状が出ている場合は少ない為、じっくり診察をする・しっかりお話を聞く ことが必要になってきます。
夜間の睡眠状態について、気になることがありましたらスマホ動画を持参のうえで耳鼻咽喉科で相談することをお勧めします。
4/20に除草作業を行いました。
3/29にも作業をやったばかりですが、早くも生えてきました
。


「スギナ」という非常に生命力が強い雑草です。その栄養茎をスギナ、胞子茎はツクシと呼ばれています。

ツクシというと微笑ましいのですが、「こんなところに生えてきては困る
」ということで除草作業開始。
「根が非常に深い」
「スギナ同士が地中で繋がっている」 等で苦労しましたが、

↑の様に綺麗になりました
。
そこで思いついた言葉が雑草魂。見習うべきところがあるかもしれません。
子どもさんの
「ン、ン」という咳払い
「鼻をズゴッ」という鼻鳴らし
当院HP 病気のはなし 子どもの病気 欄へ
子どもの 咳払い・鼻鳴らし・鼻すすり 記事を追加しました。
理由は、上記の症状で受診される子どもさんが非常に多く、「何科に受診したら良いか分からない」といった意見が多いからです。
親御さんが気になり受診、もしくは(親御さんではなく)他人から指摘され受診の場合もあります。後者の場合、久しぶりに会ったお爺さん・お婆さんから「この子何かおかしいのでは?病院受診した方がいいよ」と言われて耳鼻咽喉科を受診 → ①慢性アレルギー性鼻炎(ハウスダスト・ダニ) ②副鼻腔炎 が見つかるケースが多いです。親御さんは、 「慣れっこ」になっていると思われます。
診察のポイントは、後鼻漏(こうびろう:鼻から喉にかけて鼻水が落ち続ける症状のこと)です。


また、鼻の中を観察することで、その子のアレルギー性鼻炎の有無も予想することが出来ます。
咳払い・鼻鳴らし・鼻すすり がある子供さんは耳鼻咽喉科でチェックすることをお勧めします。
4/18午後の診察前のこと
スタッフが集まって何かをしています。 
何をしているかと言うと 
「スマホで口腔内の写真を撮影する練習」をしているのです😛
iPhoneの背面にはLEDフラッシュライトが装備されており、口腔内を撮影するのに適していることに気が付きました。口腔内所見を撮影し、記録に残すのが目的です。
・髭にピントが合ってしまい上手く撮れない😱
・絞扼反射 (こうやくはんしゃ →「オエッ」とえずくこと) でシャッターチャンス逃す
等ありましたが何とか上手く撮ることが出来ました。 
今日は製薬会社の医薬情報担当者の方々を対象に講演を行ってきました。
「いのうえ耳鼻咽喉科」が大事にしていること、どのような思いで毎日診療に当たっているかについてです。 
開院当初の気持ちを見つめ直す良いキッカケになりました。
甲状腺の病気にて、当院→(隣の市にある)内分泌専門のクリニックへ紹介となった患者さんが2人おられたので小勉強会 📖 をおこないました。

資料を元に以下についてDrより解説🎙をしました。
・耳鼻科は首から上を専門としている為、内科的な病気であっても当院へ受診される可能性があること
・頻度の少ない病気であっても、重大な病気が存在すること
・実際の病気は、教科書通りにいかない場合が多いこと
スタッフからの質問も沢山あり、説明にも力が入ります💪。
スタッフにエアコンフィルターの清掃をしていただきました。いつも綺麗にしていただきありがとうございます。 ![IMG_0307[1]](http://www.inoue-ent-cl.jp/webcms/wp-content/uploads/2017/04/IMG_03071-e1491923651804-300x400.jpg)
![IMG_0308[1]](http://www.inoue-ent-cl.jp/webcms/wp-content/uploads/2017/04/IMG_03081-e1491923800685-300x400.jpg)
先日のことですが、とある患者さんが当院に受診されました。
3日前に鼻を触ってから、右鼻入口を中心に右頬全体が腫れているとのこと。
頬の皮膚を触れるとパンと膨れており、皮下結合組織が炎症を起こしているのは間違いないのですが、問題はその原因です。
鼻から細菌侵入であれば当院で点滴で良いのですが、念のため鼻入口に近い上顎の前歯をチェックすることに
前歯を器具で叩いて確認→患者さんコメント:「少し痛いかも」
さらに歯肉を確認したところ(膿流出無いものの)軽度隆起を認めました。
原因が、鼻or歯か 判断が難しいところですが、歯が原因であれば急いで処置が必要です。土曜診療を行っている隣町の総合病院デンタルセンターを至急で受診していただきました。ここは歯科診療に力を入れており24時間受け入れ可能です。
その後の経過確認のため、同日夕方に患者さんに連絡してみました。レントゲンで歯が原因と判明、歯肉切開しガーゼ詰められたようです。
原因が分かり安堵しました。 
H29 ゴールデンウィークの診療はカレンダー通りとなります
4/29(土)昭和の日 → 休診
4/30(日) → 休診
5/1(月) → 診療いたします
5/2(火) → 診療いたします
5/3(水)~5/5(金) → 休診
5/6(土) → 診療いたします
5/7(日) → 休診
スギ花粉症のピークは過ぎた感があります。
当院ではスギ花粉症の「舌下免疫療法」を積極的におこなっておりますが、本日この治療が 凄く効いた と感じた患者さんが二人おられました。二人とも例年スギ花粉症に非常に悩んでおられる方でした。
・一人の方は、毎年飲んでいた花粉症の薬を全く飲まずに過ごせたとのことでした。
・もう一人の方は、花粉症の薬を少し飲んだだけで過ごせたようです。
効果に個人差はあると思いますが、今日受診された患者さん方は、著効例と思われます。
スギ花粉症の「舌下免疫療法」は
・スギ花粉症のみ有効(ヒノキには無効)
・(スギ花粉飛散時期以外でも)毎日続ける必要がある
といったデメリットはありますが、非常にすぐれた治療方法であると思いました。

興味のある方は、当院HP舌下免疫 をご覧の上 受診をお勧めいたします。